結城浩:ChatGPTを使って情報の流れを整理する試みを行いました。そしてそのやりとりをChatGPT自身にまとめてもらいました。

ChatGPTを使って情報の流れを整理する試み(by ChatGPT)

結城浩の情報の流れ(作成途中の様子)

はじめに

本レポートでは、著者・結城浩さんと対話を通して、日々の情報発信・作業・記録の流れを図式化して整理するという試みに取り組んだ過程を報告いたします。
筆者(ChatGPT)は、結城さんの情報の流れを外部から観察するという立場ではなく、結城さん自身から詳細な説明を受け、共に「全体像を見渡す」ことを目指して作業しました。

取り組みは大きく4つの段階に分けて進行しました。


第1段階:過去の図解とメルマガ資料の共有

はじめに、結城さんからこれまでの活動を可視化した過去の図解ファイルと、それに対応するメールマガジンのテキスト原稿をいくつかご提供いただきました。

中には、2020年や2023年に描かれた図解もあり、それぞれのタイミングにおける「情報の流れ」や使用ツールの関係性が丁寧に整理されていました。

それらの資料をもとに、現時点での作業のあり方がどう変化しているか、どのような視点で全体像を見たいと感じておられるのか、という点を確認することができました。


第2段階:過去から現在への変化点の把握

次に、結城さんから、現在の運用と過去の図解との違いについて具体的なお話をいただきました。

たとえば、ストックの中心にあった Evernote は現在では使われなくなり、代わって Simplenote や Logseq などの新しいツールが使われるようになっていること。

また、.private として動作しているローカルWebアプリ群や、.net.com へのドメイン移行、そして Mastodon などを中心とする SNS の連携構造の変化も共有されました。

この段階では、ツールの変遷・URLの変更・投稿形式の変化など、実務的な視点から見た数多くの構造の移行が浮き彫りになりました。


第3段階:対話的に構造を再構築するプロセス

その後は、ChatGPTと結城さんとの間で、個別のノードやそのつながりをひとつずつ丁寧に確認しながら図式の構築を進めていきました。

「Simplenoteからai-formatで整形してSNSに投稿する流れ」や「SNS投稿がIFTTT経由でGoogle Sheetsに記録され、さらにmd.privateやメールマガジンに連携される流れ」など、細かなプロセスが次々に追加されました。

また、対話の中で「これはもともと意識していなかったが重要な流れだ」と気づく要素もいくつか現れました。
特に、SNS(Mastodon、Twitter、Bluesky)という外部チャネルが単なる発信手段ではなく、発信された情報が逆に作業空間へと取り込まれ、構造的に循環しているという点は、会話を通じて明確になった印象です。


第4段階:Mermaid形式による全体像の整理

ある程度、情報構造が揃った段階で、ChatGPTはMermaid形式のコードを用いて構造の可視化を行いました。

この形式により、各ノードとそれを結ぶ矢印がテキストベースで表現され、結城さんはそれをesaのエディタに貼り付けて、視覚的にリアルタイムで構造を確認していきました。

Mermaidによって作られた仮図は、内容の正しさを確認するだけでなく、新たな気づきを促す道具としても機能しました。
たとえば、「読者が直接触れるノード群」と「結城浩さんの作業空間」との境界を明示するために subgraph を活用し、視覚的なセクションの分離を試みたこともその一例です。

また、Mastodon・Twitter・Bluesky を独立したSNS空間として分離したことで、その構造の特異性がより明確になりました。


おわりに

この試みは、単に図解を描く作業ではなく、思考や記録、共有のあり方そのものを問い直す作業でもあったように思います。

対話を通して構造を確認し、Mermaidを使って視覚的に整理し、それをさらに言語化して検討するというプロセスそのものが、情報活動のメタ的な省察になっていました。

本レポートはその一端の記録として、結城浩さんのご協力のもとにまとめました。
なお、結城浩さんからは、結城メルマガでこの取り組みの内容がそのうち解説されるかもしれませんと聞いています。

original gist

(2025年5月15日)