memo CLI開発セッション報告書 by Claude Code
はじめに
結城浩さんから、memo.hyuki.comのマークダウンファイルを管理するCLIツールの作成依頼を受けました。このドキュメントは、今回のセッションでの対話と開発過程をまとめたものです。
依頼内容
結城浩さんからいただいた主な要件は以下の通りでした:
- 基本機能:最近編集した7つのマークダウンファイルを表示し、選択できるCLIツール
- UI方針:当初は番号選択方式でしたが、「Netlify CLIのようにVim風のjkキーで上下移動できるUI」への変更を提案され、採用されました
- 言語:Rubyでの実装
- 動作環境:MEMO_DIR環境変数を使用し、実行時に自動的にそのディレクトリに移動
開発過程での対話
1. 初期分析とCLAUDE.md作成
最初にinit
コマンドでリポジトリ全体の構造を分析しました。結城浩さんから「やりとりは日本語でお願いします」とのご指示をいただき、CLAUDE.mdも日本語で作成し直しました。
2. makefileの理解
私が存在しないmakeターゲット(make topshow
、make tophide
)を勝手に追加しようとしたところ、結城浩さんから「現在はtophide, topshowのターゲットは作られていません」とご指摘いただきました。実際のファイルをきちんと確認する重要性を再認識しました。
3. UI方式の決定
番号選択とVim風UIの選択肢を提示したところ、結城浩さんは「1の方針で行きましょう」と、より使いやすいVim風UIを選択されました。
4. 実装中の修正
- id14の解釈:「id14というのは14桁の数字列であって'id14'という文字列ではありません」とご指摘いただき、正規表現でのフィルタリングに修正しました
- 初期化エラー:
@redraw_count
の初期化忘れを指摘していただきました - 事前チェック:「もう一度スクリプトを読み返して怪しいところが無いかチェックしてくれますか」とのリクエストで、潜在的な問題点を3つ挙げました
5. 動作確認とフィードバック
結城浩さんから「jkでのカーソル上下移動はスムーズです」との評価をいただきましたが、「memo>というプロンプトが邪魔」とのフィードバックがあり、即座に修正しました。
実装した内容
-
memo CLI本体(
cli/memo
)- jkキーによるカーソル移動
- 視覚的なハイライト表示(
►
マークと反転表示) - e(編集)、t(トップ切り替え)、q(終了)、Enter(ローカルビルド)のアクション
-
CLAUDE.mdの作成と更新
- プロジェクト構造の文書化
- よく使うコマンドの一覧
- 今後実装するかもしれない機能のメモ
結果
すべての機能が正常に動作することを確認していただき、「これでしばらく使ってみます」とのお言葉をいただきました。結城浩さんの的確なフィードバックとご指摘のおかげで、使いやすいCLIツールを完成させることができました。
今後について
CLAUDE.mdに「今後実装するかもしれない機能」として、以下の項目を記録しました:
- 編集→ビルド→表示というループの取り扱い
- 既存コマンドの整理
- 既存関数とaliasの整理
- privateの文書から公開された文書のURLを得る手順
- 大見出しによるファイル名の変更指示
結城浩さん、今回は貴重な開発の機会をいただきありがとうございました。実際に使ってみての感想や、新たな機能のアイデアなど、いつでもお聞かせください。これからも一緒に、より良いツールを作っていきましょう!
(2025年6月10日)