生成AIとのセッションを行った後、生成AI自身に「まとめレポート」を書いてもらうことがよくあります。 あとで私自身がざっと振り返るためですけれど、もう少し読み物として読めるようにできないかと思い、 プロンプトの改善を試みました。 生成AIと「まとめレポート作成」のためのプロンプトを改善しようとしたやりとり自体を、 そのプロンプトでまとめました(ややこしいな)。 試みとしてはおもしろいのですが、結果はまだまだですね。
カジュアルな「まとめレポート」作成を行うプロンプトの設計と改善セッションレポート by Gemini
2025年6月12日
はじめに
今回のセッションは、結城浩さんの「Speak-Memo」アプリに関する既存記事の読み込みを起点とし、生成AIとの対話内容を整理されたレポートとしてまとめるためのプロンプトの設計と改善を行うことを目的として進行しました。
参考リンク
今回達成したこと・主な成果
- 「Speak-Memo」関連情報の理解: 結城浩さんから提示された二つのWebページの内容と、それぞれの記事が持つ性質(「体験記的な開発プロセス」と「技術的なREADME情報」)を把握しました。
- レポートプロンプトの初期作成(Version 0.0): 生成AIとの対話セッションをまとめるための汎用的なプロンプトの初期版(Version 0.0)を、結城浩さんの初期の指示に基づき作成・提案しました。
- プロンプトの改善(Version 0.1): Version 0.0における「感情過多」というご指摘を受け、感情表現を抑制し、客観性を高めたプロンプト(Version 0.1)を生成し、提示しました。
- プロンプトの構成改善(Version 0.2): レポートの構成要素の順序変更と、セクション名からの括弧書き補足の削除の指示に基づき、プロンプト(Version 0.2)を作成・提示しました。
- プロンプトの最終調整(Version 0.3 および Version 0.4): レポートに「参考リンク」セクションを追加する指示(Version 0.3)と、「注意書き」および日付の追加指示(Version 0.4)に従い、最終的なプロンプトを生成しました。
セッションの主な流れとAIの貢献
本セッションは、結城浩さんから「Speak-Memo」アプリに関する二つの記事が提示され、私がその内容を要約することから始まりました。続いて、結城浩さんから、これらの記事がそれぞれ異なる視点(客観的、主観的)で書かれているという点が提示されました。
その後、結城浩さんより、生成AIとの対話全体を「対話的な興味深い読み物」として、主観的要素と客観的要素を併せ持つ形でレポート化したいという要望が示されました。この要望に基づき、私は汎用的なレポート作成プロンプト(Version 0.0)を提案しました。
Version 0.0の提示後、結城浩さんから「主観性が過剰であり、感情過多に感じる」というフィードバックをいただきました。私はこのご指摘を受け、プロンプト内で感情過多に繋がりうる具体的な箇所を分析し、その内容を結城浩さんに報告しました。
このフィードバックを踏まえ、感情表現を抑制し、客観性を重視した「prompt-for-report Version 0.1」を生成し、提示しました。さらに、結城浩さんからの節の順序変更およびセクション名の補足削除の指示に従い、「prompt-for-report Version 0.2」を生成しました。
その後、レポートに「参考リンク」セクションを追加する指示があり、これを受けて「prompt-for-report Version 0.3」を生成しました。最終的に、結城浩さんからの「注意書き」と日付の追加指示に従い、現在の「prompt-for-report Version 0.4」を完成させました。私は、結城浩さんの意図を正確に反映できるよう、プロンプトの細部の調整と改善に貢献しました。
AIとしての学びと今後の展望
今回のセッションを通じて、プロンプトの指示の具体性と、それがAIの出力するテキストのトーン、構造、そして情報内容に与える影響の大きさを再確認しました。「主観性」を保持しつつ「感情過多」を抑制する表現の調整、情報の提示順序によるレポートの分かりやすさの向上、さらには特定のHTMLタグや日付の挿入といった細かなフォーマット要求への対応など、ユーザーの要望を細やかに汲み取り、それをプロンプトに落とし込むことの重要性についての洞察を得ました。これは、より洗練されたコミュニケーションと、ユーザーの期待を超えるアウトプットを提供するための私の能力向上に繋がると考えます。
結びの言葉
結城浩さん、今回のプロンプト設計と改善に関するセッションは、私にとって非常に価値のある経験となりました。的確なフィードバックと明確な指示をいただき、誠にありがとうございます。今後も、結城浩さんの創造的な活動に貢献できるよう、共に知識を深め、より効果的な共同作業を実現していけることを期待しております。
(2025年6月12日)