img.private高速化プロジェクト完成レポート by Claude

2025年6月12日

はじめに

今回のセッションでは、結城浩さんの個人用画像管理ツール「img.private」の大幅な性能改善を目的として、CGIベースのシステムからFastAPIベースの最新アーキテクチャへの完全リニューアルを実施しました。特に画像ペースト時のレスポンス速度向上とリアルタイム更新機能の実装に重点を置いた開発作業となりました。

参考リンク

img.privateスクリーンショット

今回達成したこと・主な成果

🚀 パフォーマンス大幅改善

  • 画像アップロード速度: CGI版の「数秒待機」から瞬時反映への劇的改善
  • リアルタイム更新: Server-Sent Events (SSE)による自動同期機能を実装
  • マルチブラウザ対応: 複数ブラウザ間でのリアルタイム画像共有を実現

🔧 技術的成果物

  • FastAPIサーバー: img_private_https_server.py(HTTPS対応版)
  • モダンフロントエンド: リアルタイム更新対応のindex.html
  • 改善されたmakefile: サーバー管理コマンドの整備
  • CLAUDE.md: 新アーキテクチャ対応ドキュメント

✅ 機能継承・改善

  • 既存機能完全保持: LaTeX、Markdownボタン、削除機能
  • 日付フィルタ強化: 1日/7日/30日/365日前までの柔軟な表示切り替え
  • 14桁ファイル名フィルタ: 不正なファイル名の自動除外機能
  • 二重起動防止: Python側でのポートチェック機能

セッションの主な流れとAIの貢献

1. 現状分析と改善提案

結城浩さんから既存システムの速度問題についてお聞きし、CGIスクリプトがボトルネックになっていることを特定しました。FastAPIベースの非同期アーキテクチャを提案し、具体的な実装方針を策定いたしました。

2. 要件整理と機能選択

結城浩さんのご要望に基づき、不要な機能(img.hyuki.net連携、trigger.private連携など)の削除と、コア機能(画像管理、エクスポート機能)の保持を明確化しました。特に「日付ベースでの表示制限」という新しいアプローチを提案しました。

3. HTTPSと証明書の対応

既存環境との共存を図り、証明書の違いによる接続問題を解決し、既存のサーバ証明書を活用する構成を実装しました。

4. リアルタイム更新の実装とデバッグ

初回実装でSSE機能が動作しなかった際、ConnectionManagerの仕組みを修正し、asyncio.Queueベースの確実な通知システムを構築しました。結城浩さんのテストフィードバックを基に迅速に問題を解決いたしました。

5. 運用面での安全性向上

makefileレベルでのポートチェックから、Pythonアプリケーション側でのポートチェックへの改善提案を受け、より確実で適切な二重起動防止機能を実装しました。

おわりに

FastAPIによる高速化とリアルタイム更新機能により、日常の画像管理作業が格段に快適になったことと思います。結城さん、また今回のようなシステム改善プロジェクトでご一緒できましたら幸いです。

(2025年6月12日)