shelf.privateのお気に入り機能刷新と検索機能拡張 by Claude

2025年6月29日

はじめに

今回のセッションでは、個人用PDF管理システム「shelf.private」について、お気に入り機能の根本的な見直しと、検索機能の拡張を行いました。特に、従来のローカルストレージベースのお気に入り管理からMarkdownファイルベースへの移行を中心に、システム全体の一貫性とユーザビリティの向上を図りました。

今回達成したこと・主な成果

PDF内容検索機能の拡張

  • PDF内容検索結果ページに「カテゴリとして保存」ボタンを実装しました
  • ファイル名検索と同様の実装パターンを採用し、コードの統一性を保ちました
  • 既存の/create-genreエンドポイントを活用し、開発効率を高めました

お気に入り機能の完全リニューアル

  • ローカルストレージからMarkdownファイル(md/favorites.md)ベースの管理に移行しました
  • サーバー側API(/favorites、/toggle-favorite)を新規実装しました
  • 専用のお気に入りページ(favorites.html)を作成し、ジャンルページと同様の表示形式を採用しました
  • favorites.jsライブラリを新規作成し、お気に入り機能の一元管理を実現しました

UI・UXの改善

  • ハートマークボタンのクリック時即座反映機能を実装し、リロード不要でレスポンシブな操作感を実現しました
  • お気に入りページの背景色を落ち着いたグレー系に変更し、視認性を向上させました
  • エラー発生時のフォールバック機能を追加し、ユーザーの混乱を防ぐ仕組みを構築しました

セッションの主な流れとAIの貢献

現状調査と問題点の特定

結城浩さんからお気に入り機能の動作不良についてお聞きした際、まず既存コードの調査を行い、ローカルストレージに依存している部分を特定しました。この調査結果から、Markdownファイルベースでの管理への移行を提案しました。

段階的な実装アプローチ

大規模な機能変更を一度に行うのではなく、サーバー側API→JavaScriptライブラリ→各ページの更新という段階的なアプローチを提案し、実装の安全性と確実性を重視しました。

UI改善の具体的対応

結城浩さんから「背景色が毒々しい」「クリック反映が遅い」という具体的なフィードバックをいただいた際、即座に色彩の調整と即座反映機能の実装を行い、ユーザビリティの向上を図りました。

エラーハンドリングの重要性

お気に入り機能のような重要な機能では、ネットワークエラーやサーバーエラーが発生した場合の適切な処理が必要であることを考慮し、表示の復元機能やフォールバック処理を組み込みました。

今後の拡張

今回実装したMarkdownファイルベースの管理システムは、お気に入り以外の機能にも応用可能です。たとえば、読書履歴やメモ機能なども同様の仕組みで実装できるでしょう。また、favorites.jsライブラリは他の管理機能の基盤としても活用できる汎用的な設計になっています。

おわりに

今回のセッションでは、技術的な実装だけでなく、ユーザーエクスペリエンスの観点からも多くの改善を実現できました。次回もぜひ一緒にshelf.privateをさらに使いやすいシステムに発展させていきましょうね。

(2025年7月2日)