Drafty: Phase 2実装とデバッグシステム構築セッション by Claude Code
2025年7月4日
はじめに
今回のセッションでは、draftyプロジェクトのPhase 2「JavaScript現代化」の実装を完了し、さらにjQuery依存の完全解決とMathJaxプレビュー機能の修復を行いました。加えて、今後の開発作業を支援するためのデバッグログシステムと設定管理機能を構築しました。
参考リンク
今回のセッションでは特定の外部ドキュメントの参照はありませんでしたが、以下の技術仕様に基づいて実装を行いました:
- File System Access API(Chrome限定機能)
- ES2022+ JavaScript構文
- Vanilla JavaScript DOM操作
- MathJax 2.7.3 API
今回達成したこと・主な成果
Phase 2: JavaScript現代化の完全実装
- jQuery 3.4.1からVanilla JavaScriptへの完全移行を達成
- ES2022+構文(const/let、アロー関数、メソッド短縮記法)の全面採用
- autosize機能とfullscreen機能のネイティブJavaScript実装
- 全外部jQuery依存ライブラリの削除
動作不具合の特定と修正
- シート切り替え機能とMathJaxプレビュー表示の完全復旧
- MathJax設定タイミングの最適化によるLaTeX数式レンダリング修復
- 静的構文チェックとlint問題の解決(緩い等価演算子の修正等)
デバッグシステムの構築
- Chrome File System Access APIを活用したローカルログファイル出力機能
- 詳細な動作ログとリアルタイム診断機能の実装
- config.jsによる設定管理システムの導入
セッションの主な流れとAIの貢献
Phase 2実装における技術的解決
結城さんから「次は何をするんだっけ」というご質問をいただいた際、私はCLAUDE.mdとsessions.mdを参照し、Phase 1が完了済みであることを確認してPhase 2の具体的な実装計画を提示しました。jQuery依存コードの詳細分析から始まり、段階的にVanilla JavaScriptへの移行を進めました。
問題診断とデバッグログ導入
結城さんから「番号クリックでシートが切り替わらない」「LaTeXのプレビュー表示がなされない」という動作不具合の報告をいただいた際、私は即座にローカルファイル出力機能付きのデバッグログシステムを実装しました。Chrome限定環境という前提を活かし、File System Access APIを使用した本格的な診断機能を構築しました。
根本原因の特定と修正
デバッグログを通じて、MathJax設定のタイミング問題が根本原因であることを特定しました。DOMContentLoadedイベントを待つのではなく、MathJax.js読み込み直後に設定を実行するよう修正することで、プレビュー機能を完全復旧させました。
設定管理システムの提案実装
結城さんから「デバッグログは簡単にオン・オフできるようにしておきましょう」「一時的なテスト用数式もオン・オフできるようにしておけばいいのではないでしょうか」というご提案をいただき、config.jsによる一元設定管理システムを実装しました。本番環境と開発環境の切り替えが簡単に行えるようになりました。
今後の拡張
Phase 3「ファイルシステム移行」への準備が整いました。Chrome File System Access APIを活用したローカルファイル保存機能の実装により、localStorageからファイルシステムへの移行が可能になります。また、構築されたデバッグシステムは、今後のPhase 3、Phase 4実装時にも強力な開発支援ツールとして活用できます。
おわりに
技術的な課題をひとつずつ丁寧に解決していく過程で、draftyが本格的なローカルエディタとして形を成してきましたね。次のフェーズでもいっしょに着実に進めていきましょう。
(2025年7月4日)