Drafty: ファイルシステム初期化エラー修正とUI改善 by Claude

2025年7月4日

はじめに

今回のセッションは、ローカルテキストエディタ「drafty」プロジェクトにおいて、Phase 3実装完了後に発生したファイルシステム初期化エラーを解決し、UI改善を行うことが目的でした。

今回達成したこと・主な成果

• ファイルシステムAPI制限の理解と対応: File System Access APIのセキュリティ制限により、毎回のディレクトリ選択が必要という課題を確認し、ディレクトリ選択プロンプトUIを実装しました。
• IndexedDBエラーの解決: オブジェクトストア初期化エラーを修正し、ディレクトリハンドルの永続化を安定化させました。
• デバッグログ機能の強化: ローカルファイルへの自動保存機能を実装し、開発・デバッグ作業の効率化を図りました。
• UI改善: navbarに最終更新時刻表示を追加し、ファイル更新の確認を容易にしました。
• アーキテクチャの簡素化: localStorageをフォールバックとせず、ファイルシステムモード専用として設計を明確化しました。

セッションの主な流れとAIの貢献

1. 問題の分析とデバッグ

結城浩さんから「ディレクトリ選択したが、先に進まない」という報告を受け、デバッグログファイルの分析により、File System Access APIのセキュリティ制限（ユーザージェスチャー不足）が根本原因であることを特定しました。

2. IndexedDBエラーの修正

コンソールエラーから「NotFoundError: One of the specified object stores was not found」を発見し、データベースバージョンの更新とオブジェクトストアの再作成により問題を解決しました。

3. UI改善の実装

結城浩さんからのご要望に応じて、navbarに最終更新時刻を固定文字列として追加し、ファイル更新の確認を容易にしました。また、text-mutedではなく目立つ色（text-warning）を使用して視認性を向上させました。

4. アーキテクチャの再設計

localStorageをフォールバックとして使用する複雑な設計から、ファイルシステムモード専用の簡潔な設計に変更し、初期化処理を単純化しました。

今後の拡張

Phase 4（MathJax 2 → 3移行）の実装に向けて、現在のシステムが安定した基盤を提供できるようになりました。また、毎回のディレクトリ選択問題については、S3/WebDAV連携、Electron化、PWA + Origin Private File Systemなどの大規模な設計変更が必要となることが明確になりました。

おわりに

今回のセッションで、File System Access APIの制限についてより深く理解することができました。結城浩さんとの密な連携により、デバッグログを活用した効率的な問題解決プロセスを確立できたことが大きな成果です。次回もぜひ一緒に技術的な課題に取り組みましょう。