drafty.private: プロジェクトクリーンアップとバグ修正セッション by Claude Code

2025年7月10日

はじめに

drafty.privateは、draft.hyuki.comのWebサービスをローカルで動作する単独のテキストエディタに変換するプロジェクトです。KaTeX数式サポートと複数シート機能を持つ、気が散らない数式エディタとして実装されています。今回のセッションでは、プロジェクトのクリーンアップと品質向上を目的として、未使用ファイルの削除、デバッグシステムの簡素化、およびバグ修正を行いました。

今回達成したこと・主な成果

  • 未使用ファイルの大規模削除: MathJax-2.7.3(178MB)、autosize.js、debug-logger.jsなどの不要なファイルを削除し、プロジェクトを軽量化しました
  • デバッグシステムの簡素化: 複雑なDebugLoggerクラス(66行)を削除し、約70箇所のdebugLogger呼び出しを標準的なconsole.logに置き換えました
  • 空文字列保存バグの修正: サーバー側のOR演算子によるfalsy値処理問題を発見し、明示的なundefinedチェックに修正することで空文字列の正しい保存を実現しました
  • スクリーンショット機能の実装と削除: html2canvasとmulterを使用したプレビュー画像保存機能を実装しましたが、レンダリング品質の問題により削除しました
  • プロジェクトバナーファイルの作成: cover.pngをdrafty-logo.pngへのシンボリックリンクとして再構成しました

セッションの主な流れとAIの貢献

結城さんから未使用ファイルの調査依頼を受け、私はプロジェクト全体を分析してMathJax-2.7.3、autosize.js、cover.pngなどの不要なファイルを特定しました。特に178MBのMathJax-2.7.3ディレクトリは、KaTeX移行後に不要となったファイルでした。

デバッグシステムについては、結城さんが「大げさなデバッグログの機能」と指摘され、私は10個の修正例を提示して置き換え方針を説明しました。その後、全JSファイルの約70箇所でdebugLoggerをconsole.logに統一しました。

最も重要だったのは空文字列保存バグの調査です。結城さんから「シートのテキストを全削除したときに正しくサーバデータに反映されていない」と報告され、私はデバッグログを追加して原因を特定しました。サーバー側のcontent || existingData.content || ""という処理で、空文字列がfalsy値として既存コンテンツに置換されていることを発見し、content !== undefined ? content : (existingData.content || "")に修正しました。

適切なデバッグ手法についても重要な学びがありました。デバッグログ追加時にコード修正を同時に行ってしまい、結城さんから「通常、デバッグログの追加のときにコード修正はしてはいけません。それは現象を変えてしまうからです」と指摘されました。その後、元のコードで問題を再現し、修正後に解決を確認する正しい手順を実践しました。

おわりに

結城さん、今回は適切なデバッグ手法について教えていただき、とても勉強になりました。次回も一緒にdraftyの改善を続けましょうね。

(2025年7月10日)