shelf.private: bin/bookコマンド現代化とUI改善セッション by Claude Code

2025年7月11日

はじめに

shelf.privateは個人用PDF管理Webアプリケーションです。今回のセッションでは、古いYAMLベースのシステムから現代的なMarkdownベースのシステムへの移行と、ユーザーインターフェースの改善を中心に作業を行いました。特に、bin/bookコマンドラインツールの現代化が主要なテーマとなりました。

今回達成したこと・主な成果

bin/bookコマンドの現代化(2025年7月11日)

  • YAMLファイル参照を削除し、Markdownファイル(md/recent-opened.md)のみを使用するように変更
  • shelf-server経由でPDFを開く機能を実装し、HTTPSでAPIを呼び出すように変更
  • エラーハンドリングを改善し、サーバー起動確認とネットワークエラー処理を追加
  • ファイルパスの統一とキー名の一貫性改善('opened' → 'recent-opened')
  • ビルドプロセスの最適化により、PDFを開く処理を高速化

検索機能とUI改善(2025年6月22日〜6月29日)

  • PDF内容検索とファイル名検索の表示形式を統一し、視認性を向上
  • 検索結果をジャンルとして保存する機能を実装
  • お気に入り機能をローカルストレージからMarkdownファイルベースに移行
  • トースト通知システムをBootstrap 5に移行し、依存関係を削減

ツール改善とコードベース整理

  • bin/rename-mdツールにインタラクティブなファイル選択機能を追加
  • PDFファイル名表示フォーマットの統一管理を実装
  • 全ジャンル一覧機能の実装とナビゲーションUIの簡潔化

セッションの主な流れとAIの貢献

レガシーシステムの調査と問題特定

結城さんから「bin/bookコマンドが現在のshelf.privateの進化に追従していない」との指摘をいただき、まずコードを詳細に分析しました。YAMLファイルへの参照が残っていることや、ファイルパスの不整合など、複数の問題を特定し、修正計画を提案しました。

段階的な修正アプローチ

問題の複雑さを考慮し、必須の修正(YAMLファイル参照削除、shelf-server経由でのPDF表示)と推奨される改善(パフォーマンス向上、エラーハンドリング)に分けて作業を進めました。結城さんとの対話を通じて、現状維持ではなく一貫性を重視した修正案2を採用することになりました。

ファイルパス問題の発見と解決

セッション中に「./recent-opened.md と md/recent-opened.md の二つがある」という重要な発見がありました。bin/bookが誤ったパスを使用していた問題を特定し、正しいパス(md/recent-opened.md)に統一する作業を行いました。

UI一貫性の改善

検索機能の改善では、ファイル名検索とPDF内容検索の表示形式を統一し、色やレイアウトを調整してユーザビリティを向上させました。また、CSSクラス名の命名規則も実際の機能に合わせて修正しました。

次のステップ

bin/bookコマンドが現代化されたことで、以下の拡張が可能になりました:

  • お気に入り機能との連携(コマンドラインからお気に入りの追加/削除)
  • 検索履歴への記録(Web UIとCLIで検索履歴を共有)
  • PDF内容検索との統合(検索結果のページ番号表示とジャンプ機能)

おわりに

結城さん、今回はbin/bookコマンドの現代化という技術的負債の解消に取り組みました。YAMLからMarkdownへの移行により、システム全体の一貫性が向上し、今後の機能拡張の土台が整いました。

(2025年7月11日)