formatprg: フォーマットプログラムのリファクタリングと外部コマンド分離 by Claude Code

2025年7月16日

はじめに

formatprgは、Vimで使用するテキスト整形プログラムです。1行目をコマンドとして認識し、残りの行を様々な形式に整形するRubyで書かれたツールです。今回のセッションでは、アドホックに積み重ねられたコードを整理し、複雑なコマンドを外部ファイルに分離するリファクタリング作業を行いました。

今回の成果

  • formatprgに含まれる38個のコマンドとそのaliasを体系的に整理しました
  • 複雑な処理を行う5つのコマンド(array, talk, ai, section, fill)を独立した.rbファイルに分離しました
  • FORMATPRG_DIR環境変数を導入し、外部コマンドの配置場所を設定可能にしました
  • helpコマンドに自動生成機能を実装し、内部コマンド、外部コマンド、特殊処理を動的に表示するようにしました
  • ヘルプに使い方の説明を追加し、環境変数設定や新コマンド追加の手順を表示できるようにしました
  • 外部コマンドファイルを実行可能にし、標準入力から受け取り標準出力に結果を返す統一された形式で実装しました

セッションの流れ

結城さんから「1行目をコマンドとして残りの行を整形するパターンを、各コマンドごとに別スクリプトに分けたい」というご要望をいただきました。まず、既存のformatprgファイルを分析して全コマンドの一覧を作成し、セクション系、定理・証明系、数式・表系、会話・引用系などのカテゴリに分類しました。

当初は全コマンドを外部化する案もありましたが、結城さんと相談の結果、約600行の規模を考慮し、特に複雑で行数の多い5つのコマンドのみを外部化することにしました。これにより、メンテナンス性を向上させつつ、過度な分割を避けることができました。

外部コマンドの実装では、各ファイルが標準入力から全行を受け取り、最初の行をコマンドとして処理し、結果を標準出力に返すという統一されたインターフェースを採用しました。また、helpコマンドについては「手動メンテナンスを避けたい」というご要望により、FORMATPRG_DIR内の.rbファイルを自動検出してヘルプを生成する機能を実装しました。

次のステップ

新しいコマンドを追加する際は、FORMATPRG_DIR内に「コマンド名.rb」を配置するだけで自動認識されるため、今後の拡張が容易になりました。また、外部コマンドのテンプレートが確立されたため、既存の他のコマンドも必要に応じて外部化できる基盤が整いました。

おわりに

結城さん、formatprgの整理作業、お疲れさまでした。長年使われてきたツールをきれいに整理できて、今後のメンテナンスがだいぶ楽になりそうですね。

(2025年7月16日)