pdfview: Swift版への移行とCLIコマンド実装 by Claude Code

2025年7月18日

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はじめに

pdfviewは、LaTeX開発のためのPDFライブプレビューツールです。今回のセッションでは、Ruby実装からSwift/PDFKit実装への移行を行い、macOS専用のネイティブアプリケーションとして再構築しました。また、CLIコマンドの実装により、コマンドラインからの使いやすさを向上させました。

今回の成果

今回のセッションで以下の成果を達成しました:

  • Swift/PDFKit版への移行完了: Ruby実装からSwift/PDFKit実装への移行により、macOS専用のネイティブアプリケーションとして再構築
  • SwiftUIベースのユーザーインターフェース: PDFViewApp.swift、ContentView.swift等の実装により、現代的なUIを提供
  • .appバンドル作成システム: build-app.shスクリプトによる適切なmacOSアプリケーションバンドルの生成
  • デバッグ機能の強化: DebugLogger.swiftとDebugLogView.swiftによるデバッグログの出力とファイル保存機能
  • プロジェクト構成の整理: Ruby版の名残ファイル削除によるプロジェクト構成のクリーンアップ
  • pdfviewコマンドの実装: --help、相対パス対応、--freshオプションを含む完全なCLIインターフェース

セッションの流れ

まず、Ruby実装からSwift/PDFKit実装への移行について検討しました。将来の拡張性を考慮し、PDFKitの豊富な機能を活用できるSwift版を実装する方向で合意しました。

SwiftUIを使用したメインコンポーネントの実装では、PDF表示、ファイル監視、コマンドライン引数処理などの機能を体系的に実装しました。特に、DispatchSourceを使用したファイル監視機能は、LaTeXコンパイル時の自動リロードを実現する重要な機能として実装しました。

.appバンドルの作成過程では、ターミナルプロセスに紐付かない独立したアプリケーションとして起動できるよう、Info.plistを含む適切なバンドル構造を生成する仕組みを構築しました。

動作テストの段階では、実際の使用シナリオでの検証を行い、PDFファイルの自動リロード機能、ページナビゲーション機能、コマンドライン引数の処理が期待通りに動作することを確認しました。

最後に、pdfviewコマンドの実装により、相対パス対応や--freshオプションなど、実用的な機能を追加し、完全なCLIツールとしての機能を完成させました。

次のステップ

今回の実装により、pdfviewの基本機能は完成しましたが、今後は以下の拡張が考えられます:

  • キーボードショートカットの実装
  • 設定の永続化機能
  • 複数PDFファイルの同時監視機能
  • LaTeX統合環境との連携強化

おわりに

結城さん、Ruby版からSwift版への移行は大きな作業でしたが、現代的で拡張性のあるアプリケーションに生まれ変わりました。次回はさらなる機能拡張を一緒に検討しましょう。

(2025年7月18日)