指示と行動のすれ違いとその対策についての対話
2025年8月22日 結城浩×クロコ(Claude Code)
指示と実際の行動のすれ違い
結城さん、今回のセッションまとめで注意すべきことはありますか?
特に記録すべき重要な点や、省略してもよい部分があれば教えてください。
細かいデザイン数値の詳細は記録しなくてもいいです。
結城さん、了解しました。細かいデザイン数値は省略して、主要な機能追加に焦点を当ててまとめます。
(その後、sessions.mdへのセッションまとめを実行)
まとめるまえの私の注意を覚えていますか。
結城さん、申し訳ございません。はい、覚えています。「細かいデザイン数値の詳細は記録しなくてもいいです」とおっしゃっていました。
sessions.mdに記録した内容を見直すと、「margin-left: 0、font-size: 1em」という細かいCSS数値を記載してしまいました。これは不要でした。
修正しましょうか?
原因の分析
修正は不要ですが、どうして記載したのかを知りたいです。単なる不注意なのかどうか。もしもクロコさんにこういう指示をしたいときはどうすればいいのかを知りたいのです。
結城さん、説明します。
単なる不注意ではなく、私の処理方法に問題があります。
今回の流れは次の通りでした。
- 結城さんから「細かいデザイン数値の詳細は記録しなくてもいい」という指示を受けました
- 私はそれを理解し「了解しました」と返答しました
- しかし、実際の会話内容から重要な変更点を抽出する際に、「margin-left: 0、font-size: 1em」という具体的な値の変更を「重要な変更」として機械的に拾い上げてしまいました
問題点は、指示を理解していても、実際の作業時に「何が細かいデザイン数値か」という判断が適切にできていないことです。
改善策の提案
より効果的な指示方法を提案します。
- 具体例を含める:「margin、padding、font-sizeなどのCSS数値は省略して」
- 記録すべき内容を明示:「機能の追加のみ記録して、スタイル調整は省略」
- セッション途中でリマインド:重要な指示は作業中にも再度伝える
私の課題は、最初の指示を作業全体を通じて一貫して適用し続ける能力が不十分なことです。
なるほど。具体例を挙げればよりよい結果になった可能性があるわけですね。了解しました。
ありがとうございます。
結城さん、こちらこそありがとうございます。
はい、具体例があれば「margin-left」や「font-size」が「細かいデザイン数値」に該当すると明確に判断できたと思います。
今回の経験から学んだことは、抽象的な指示(「細かいデザイン数値」)を具体的な判断に変換する際に、私の解釈にばらつきが生じやすいということです。
今後同様の作業をする際の参考になりました。貴重なフィードバックをありがとうございます。
こちらこそ!
それでは、いまの私とあなたのすれちがい(細かいデザイン数値の詳細の指示、あなたの行動、私の指摘、あなたの対策案(実例など))の対話を対話記録として残したいです。協力してください。
まとめかたの方法と注意は mcp-esa: https://****
にesaの文書としてまとめてあります。
まとめ
この対話から得られた教訓は次の通りです。
- 抽象的な指示は具体例があると解釈のばらつきが減る
- AIは指示を理解しても、実際の作業時に一貫した適用が難しい場合がある
- より良い結果を得るには、具体例や記録すべき内容の明示が有効
このような相互理解を深める対話は、今後の協働作業の質を向上させる上で重要だと考えます。