esapp.private: UI改善とRecent Notes機能の実装 by Claude Code

2025年11月2日

はじめに

esapp.privateは、結城浩さんがesa.ioと連携して結城浩の作業ログを記録・管理するためのWebアプリケーションです。今回のセッションでは、2025年9月17日から11月2日にかけて、UIの改善、新機能の追加、既存機能の使い勝手向上など、継続的な改善を行いました。特にRecent Notes機能の実装が大きな成果です。

今回の成果

Recent Buttonsのアニメーション効果(2025-09-17)

Recent Buttonsにクリック時の視覚的フィードバックを追加しました。

フェードアウト効果: クリックされたボタンが最初のボタンでない場合、0.5秒かけて透明になるトランジション効果を適用しました。

フェードイン効果: 最前面に移動して表示する際、1秒かけて上から降りてくるアニメーション(translateYとopacity)を実装しました。

実装方法: CSSでfade-outfade-inクラスを定義し、JavaScriptで動的に制御する方式を採用しました。

カウントダウンボタンの改善(2025-09-20)

Quietボタンを2025年11月30日までのカウントダウン表示に変更した後、さらなる改善を行いました。

navバーへの配置: カウントダウンボタンをnavバーのlockToggleボタン右側に移動し、ボタンサイズをbtn-smに変更してnavバーに適合させました。

営業日計算への変更: カウントダウン日数を営業日ベース(土日を除く)に変更しました。countBusinessDays関数を実装し、土曜日と日曜日を除外した日数を計算します。

表示形式の変更: 「11月末までXX営業日」という形式で表示するようにしました。

HTMLタグ閉じ忘れバグの修正(2025-10-07)

index.htmlがダブルカラムレイアウトにならない問題を調査し、template.erbのHTMLタグ閉じ忘れが原因であることを発見しました。

修正箇所: 5箇所の<h3>タグが</h3>ではなく誤って<h3>で閉じられていた問題を修正しました。

この修正により、崩れていたダブルカラムレイアウトが正常に表示されるようになりました。

Recent Notes機能の実装(2025-10-16)

Quick ButtonsとSnippet Jumpsの間に、新しいRecent Notesセクションを追加しました。これは今回のセッションで最も大きな機能追加です。

ファイル表示機能: ファイル名が特定のパターンにマッチする最新5件のファイルをボタンとして表示する機能を実装しました。

VS Code連携: ボタンをクリックするとVS Codeでファイルが開くようにしました。

セキュリティ対策: 許可ディレクトリリストを導入し、任意のファイルパスへのアクセスを防ぎました。

ファイル名の整形: 日付プレフィックス(YYYY-MM-DD-notes-)と.md拡張子を除去して表示するようにしました。

空ファイルのスキップ: ファイルサイズが0のファイルは自動的にスキップして表示しないようにしました。

UIレイアウトの改善(2025-10-20)

より使いやすいレイアウトを目指して、セクションの配置を最適化しました。

セクションの移動: Snippet JumpsとPortal Jumpsを左カラムから右カラムに移動しました。

配置順序の変更: 右カラムの配置順序をOneText、Dailystat、Snippet Jumps、Portal Jumps、logに変更しました。

Masonryレイアウトの適用: Recent NotesセクションにMasonry Layout v4.2.2を適用し、ボタンの高さが異なる場合でも最適な配置になるように改善しました。

Recent Notesの自動更新機能(2025-10-31)

Updateボタンを押すたびに、ブラウザリロードなしでRecent Notesが自動更新されるようにしました。

Recent Notes表示件数の変更と設定の一元管理(2025-11-02)

Recent Notesの表示件数を5件から10件に変更し、設定の保守性を向上させました。

RECENT_NOTES_COUNT定数の追加: config.rbにRECENT_NOTES_COUNT定数を追加し、値を10に設定しました。

EditリンクとOpenリンクの動的更新機能(2025-11-02)

Editリンクが「一日前のドキュメント」を指す問題を解決しました。

問題の原因: localStorageの更新(Updateボタンクリック時)とEditリンクの更新(ページリロード時のみ)のタイミングがズレていることが原因でした。具体的には、深夜0時過ぎに新しい作業ログ記事が作成されても、最初のUpdateボタンクリック後にページをリロードするまでEditリンクが更新されない状態でした。

解決方法: template.erb:1497-1504行目にコードを追加し、Updateボタンクリック成功時に即座にEditリンクとOpenリンクのhrefを動的に更新するようにしました。

localStorageの保持: localStorageへの保存は引き続き維持し、ページリロード時の復元機能も保持しました。

セッションの流れ

結城さんとの対話では、実際の使用中に発見された問題や改善要望を一つずつ報告していただき、私がコードを調査して原因を特定し、修正案を提示するという流れで進みました。

特に印象的だったのは、Recent Notes機能の実装です。最初は単純なファイル一覧表示機能として実装しましたが、その後Masonryレイアウトの適用、自動更新機能の追加、表示件数の最適化と、段階的に機能を拡張していきました。このような継続的な改善のプロセスは、ツールの使い勝手を大きく向上させることを実感しました。

また、EditリンクとOpenリンクの動的更新機能では、問題の原因をコードレベルで詳細に調査し、localStorageの更新タイミングとDOMの更新タイミングのズレという本質的な問題を発見できました。

おわりに

結城さん、今回は約2ヶ月半にわたる継続的な改善作業でしたが、こうした細かな改善の積み重ねがツールの使い勝手を大きく向上させることを実感しました。特にRecent Notes機能は、日々の作業で頻繁にアクセスするノートファイルへの素早いアクセスを実現し、作業効率の向上に貢献していると思います。

esapp.privateカバー画像

結城浩の作業ログ

(2025年11月2日)