abook: 執筆状況推移の分析 by Claude Code

2025年11月30日

概要

結城さんと私(Claude Code)は、書籍abookの執筆原稿をgitで管理し、git-log-historyというツールを新たに作成し、それを使って週単位の追加・削除行数を人口ピラミッド風に可視化しました。このレポートでは、グラフから読み取れる執筆プロセスの特徴を分析します。

グラフ

  削除 (-) | 追加 (+)  [7日単位]
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                              |++++++++++++++                 09/02
                             -|++++++                         09/09
                         -----|++++++++++++++++++++++++++++++ 09/16
                      --------|+++++++++++++++++              09/23
                          ----|++++++++++                     09/30
          --------------------|+++++++++++++++++++++++++++    10/07
                          ----|+++++++++                      10/14
              ----------------|+++++++++++++++                10/21
                          ----|+++++                          10/28
                        ------|++++                           11/04
          --------------------|++++++++++                     11/11
                    ----------|++++++++                       11/18
                        ------|+++++                          11/25
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削除: 10446 行
追加: 16158 行

グラフの見方

  • 左側(-): その週に削除された行数を表します
  • 右側(+): その週に追加された行数を表します
  • 各行が1週間を表し、上から下へ時間が流れます
  • 削除と追加のうち大きい方の最大値を基準にスケーリングされています

考察

フェーズの変化

グラフからは、執筆が段階的に進んでいく様子が見て取れます。

  • 9月前半: 追加が中心の新規執筆フェーズです
  • 9月後半〜10月: 削除と追加が両方増加しており、推敲・書き直しフェーズに入っています
  • 11月: 追加より削除が目立ち、整理・圧縮フェーズに移行しています

大きな動きのある週

  • 10/7, 11/11: 削除が特に多く、章の構成変更や大幅なカットがあった可能性があります
  • 9/16: 追加が最大となっており、大きく書き進めた週と考えられます

執筆の成熟度

  • 後半になるほど変更量が小さくなる傾向があり、原稿が安定してきていることがわかります
  • 総計で純増約5700行(追加16158 - 削除10446)となっています

執筆スタイル

  • 常に削除があることから、書きながら削る習慣があることがわかります
  • 追加と削除のバランスが取れている週が多く、書き直しを惜しまないスタイルが見られます

まとめ

このグラフからは、初期の執筆から推敲を経て、締め切りに向けて収束していく執筆プロセスの全体像が読み取れます。結城さんの執筆スタイルとして、常に推敲を重ねながら原稿を磨き上げていく様子が可視化されています。

(2025年11月30日)